編集後記
コロナ禍の生活はやるべき事が多い。日に何度も手洗いして、小まめに消毒をする。そして買い物や外食先では、アルコール消毒と体温測定が入店の儀式になっている。絶対に忘れてはならないのは、マスクだ。ある日、家を出て歩いていると、人の視線を感じてあっと我に返る。マスクを忘れているのだ。急いて手持ちのマスクを装着する。先日、資格試験を受けた。若い頃には思いもしなかったが、試験問題の文字が小さくて読めないと困ると思い、念のためルーペ眼鏡を持参した。配られた問題文は裸眼でもギリギリ読める程度だったが、試しにルーペ眼鏡をかけるとすごく読みやすい。制限時間内にサクサク解いていくために、そのまま試験を受ける事にした。しかし、マスクをしてルーペ眼鏡をかけるとレンズが曇るのだ。曇ると問題文は読めない。家でスマホゲームのチュートリアルを読む時しか使っていなかったので、気が付かなかったのだ。ルーペ眼鏡を外したら、拡大された文字になれたらしく読みづらい。焦りながらもマスクを鼻から下げると解決した。眼鏡の人がマスクから鼻を出している理由がわかった日だった。コロナ禍はズームでの編集会議となり作者と会えないのが残念だ。(T)